1887(明治20)年に創立した東京美術学校と東京音楽学校を前身とする東京藝術大学は、2037年に創立150周年を迎えます。
150周年を目前にして、大学、特に芸術系大学は大きな転換期にあり、1990年代前半にピークを迎えた日本の18歳人口は、現在およそ半分にまで減少しています。その一方で、グローバル化の影響により多様な文化的背景をもった学生が増加し、オンライン教育の充実やリカレント/リスキリング教育の一般化によって、芸術教育や芸術大学のあり方そのものが変容しています。
国立大学法人としての東京藝術大学は、2037年に向けてどのような未来を提示することができるのでしょうか。これまでの歴史を検証した上で、藝大の未来を有識者とともに考えたいと思います。
日 時:2025年11月24日(月祝)13:00–17:30
場 所:東京藝術大学上野キャンパス中央棟1F第1講義室
主 催:東京藝術大学未来創造継承センター、芸術未来研究場「伝統継承・150周年」プロジェクト
式次第:
挨拶:日比野克彦(東京藝術大学学長)
第1部:東京藝術大学の歴史
モデレーター:大角欣矢(未来創造継承センター長/音楽学部教授)
話題提供:「大学アーカイブズの役割」倉方慶明(東京外国語大学文書館アーキビスト[特定研究員])
話題提供:「アーカイブズが語る藝大史──東京美術学校・東京音楽学校の事例より」浅井ふたば(大学史史料室・旧制東京美術学校部門)、仲辻真帆(大学史史料室・旧制東京音楽学校部門)
ディスカッション:倉方慶明、大角欣矢、古田亮(大学美術館教授)、芹生春菜(大学史史料室・旧制東京美術学校部門)、浅井ふたば、仲辻真帆
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第2部:東京藝術大学の未来を考える
モデレーター:毛利嘉孝(国際芸術創造研究科長・教授/音楽学部教授)
話題提供:「計算機自然・人間・芸術」落合陽一(メディアアーティスト、筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター長/図書館情報メディア系准教授)
ディスカッション:落合陽一、日比野克彦、毛利嘉孝、海老洋(副学長│伝統継承・150周年担当)、藤原道山(同)
挨拶:大角欣矢
参加方法:以下のお申込みフォームから参加登録をお願いいたします。(定員に達し次第、締切ります)https://forms.gle/iym86KGRMgDsHuGU9
講演者:倉方慶明
東京外国語大学文書館アーキビスト。東京外国語大学大学院総合国際学研究科修了。専門領域はアーカイブズ学(利用促進、地域連携ほか)。大学院在籍中の2011年大学文書館設置準備室の立ち上げより文書館整備・運営を担い、2014年より現職。
講演者:落合陽一
メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」NFT作品「Re-Digitalization of Waves(foundation・2021)」など。2016年PrixArsElectronica栄 誉賞 、EUよりSTARTSPrize受賞、2019SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞。Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART andTECH、 Asia Digital Art Award優秀賞、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品多数。