概要
活版印刷文化は文字使用の歴史のごくごく一部を占めるにすぎないーーマーシャル・マクルーハン『グーテンベルクの銀河系』
1960年代にメディア研究者マーシャル・マクルーハンは数多くの引用と例証を大胆に用いて、激変する活版印刷文化の現在、過去、未来を描き出そうとしました。それから60年後、インターネットがインフラ化しAI技術が普及し始めた現在の文化活動において、いまだ本/言葉はどのような役割と可能性をもちつづけているでしょうか?
《グーテンベルク・レコーディング》は、アーティストによって本/言葉から演奏表現が生み出される(思い出され記録される)過程を検証することで、本/言葉のいくつもの可能性を考えるプロジェクトです。
活動内容
《グーテンベルク・レコーディング》は、東京藝術大学附属図書館と所蔵資料について、本学学生と3人のアーティスト/ファシリテーターがリサーチやディスカッションを行い、その成果として演奏表現を実施するまでの過程を検証するプロジェクトです。
図書館での成果発表については、どなたでも鑑賞できますので奮ってご参加ください。
なお、活動プロセスや最終的な演奏表現はドキュメンテーションされて学内資料として管理される予定です。
制作発表 詳細
2026年3月14日(土)@東京藝術大学附属図書館 ラーニングコモンズ1F
開場12:40-
開演13:00-
終演17:00予定
1300-1310 イントロダクション
1310-1350 グループ①
1350-1355 休憩
1355-1435 グループ②
1435-1445 休憩
1445-1525 グループ③
1525-1540 休憩
1540-1700 ディスカッション、質疑
予告なく変更・延長の可能性があります
申し込みフォーム:こちら
*学内外の方どなたでもご参加できます
*先着順。定員に達し次第、締切ります
参加学生
赤木奏映 大学院音楽研究科音楽専攻音楽文化学領域 博士6年
有村聡美 大学院美術研究科先端芸術表現専攻 修士2年
石渡海咲 美術学部先端芸術表現科 3年
稲垣千佳 大学院美術研究科GAP専攻 修士1年
川上彩子 音楽学部邦楽科雅楽専攻 4年
佐伯萌栄子 音楽学部作曲科 4年
榊原幸毅 大学院美術研究科GAP専攻 修士2年
佐藤柊 音楽学部作曲科 1年
柴田桃寧 音楽学部楽理科 2年
田中希 音楽学部楽理科 2年
知原佑実 音楽学部邦楽科箏曲生田流専攻 2年
出口夢果 音楽学部器楽科 3年
野坂梨帆 音楽学部器楽科 4年
林蓮実 大学院美術研究科GAP専攻 修士2年
村山美羽 美術学部建築科 3年
アーティスト/ファシリテーター
荒悠平(ダンサー)
コンテンポラリー系のダンサーとして数多くのカンパニーに所属、出演してきたキャリアを経て、活動の主軸をソロや共作に移行した。
音楽、彫刻、陶芸、絵画、現代美術、映像など多方面の分野と共同作業をしている。小説や歌や演劇も作る。大学とかで教えたりもする。
大石麻央が制作したニシオンデンザメの被り物を着てパフォーマンスをする〈400才のサメ〉シリーズ、世界でも数少ない専業フレットレスベース奏者、織原良次との明るいインプロヴィゼーション・デュオ”floor girl”、俳優・松田弘子、山内健司らとの演劇の作演出、その活動記録として執筆した『小説・松田弘子』等、活動は無闇に広く概ねどれも好評。レジデンス制作も国内外でよく行う。2019年にマレーシアで踊ったソロでは歴史を踏まえたパフォーマンスが「巡礼」と評された(https://www.criticsrepublic.com/2019/09/04/the-magic-mountain-a-review-of-the-inxo-international-residency-program/)。
2023年頃より、人と何かを作るプロジェクト”荒悠平たち”を始め、演劇や音楽ライブや合宿や行楽をしている。
文学賞の最終候補になったり食い扶持を得るために会社員をしていたら妙に出世したりカレー屋をやらないかと誘われたり…と他にもなんだか忙しいが、ダンスがすべての軸にある。まさか東京藝大から作曲仕事をもらうとは夢にも思いませんでした。
宮坂遼太郎(打楽器奏者)
1995年まれ。長野県諏訪市出身。
主に打楽器や打楽器的なものと一緒に演奏する。遍在する画一的な矯正に抵抗し、未知の温度に達することを基礎的な目標としている。
バンドへの参加や歌手との協働、即興演奏やソロ演奏など様々な方法で音楽と関わる。現在は安部勇磨、折坂悠太、大石晴子、kanekoayano、xiangyu、蓮沼執太、浮、増田義基、RYOZO BAND…など様々なバンド、ミュージシャンのライブやレコーディングに参加するほか、中核メンバーとしてアナウンサーズ、ガラグア、clouds犬、グリーティング霊長類ズ、秘密基地などのバンド、ユニットでも活動している。
これまでに完全自作の宅録作品を2作リリースしたほか、ftarriレーベルより秋山徹次、波多野敦子、嶺川貴子とのデュオ・ライブ盤計3作が発売されている。
(撮影:碧)
本藤美咲(音楽家)
1992年生まれ。音楽家。
即興演奏と作編曲の二極を基盤とし、多様な分野のアーティストと共演・共同制作を行い、日々触手を伸ばす。
2018年に主宰バンド『galajapolymo』を結成。
このほか『OTOMO YOSHIHIDE Small Stone Ensemble』『渋さ知らズオーケストラ』『東郷清丸匚』『トクマルシューゴ フルバンド編成』『片想い』『Ensemble Shippolly6』『SAX CATS』『Tokyo sound-painting』など、参加プロジェクト多数。
2021年よりパフォーミングアーツ・コレクティブ『バストリオ』のクリエーション・上演作品に携わり、2025年にメンバーとして加入。
2022年に1stソロアルバム「Yagateyamu」、2025年に「Evoke」「Biosphere」を2枚同時にhitorriレーベルよりリリース。
2018年より渋谷区大和田レインボウ・プロジェクト講師を務める。
ライヴパフォーマンスを主軸としながら、映像メディアのための音源制作、作編曲提供、音源作品への演奏参加を行うほか、ハンドサインを用いた即興演奏ワークショップなど、人と場を音で楽しむ企画も行う。
https://www.misaxophone.me
(©︎川村喜一)
ゲストアーティスト
石川朝日
俳優。1995年生まれ、穴の世代。Dr.Holiday Laboratory。多摩美中退、ジャックルコックはなんとか卒業できた。拡張された2025年が怒涛の展開でラストを迎え、旧ノグチルームに溶けた。と同時に、俳優のシーズン1が終了したことも実感した。冬眠としての湯治のおかげで失っていた食も戻った。いまはまさしく霧のように東京を漂いながら、シーズン2へと向かう途中。少し深く潜る時期かもしれない。あるいは時速4kmのペースを確認しながら歩く。2021年に三軒茶屋を出発した歩くプロジェクトは5年かけて、金沢までたどり着いた。ここからさらに北へ向かう。新しい歩行の開発中。
遠藤ふみ
1993年2月生まれ。ピアノなど。2023年2月、FtarriレーベルのHitorriよりソロCD『つめたい光、あたたかい青の中』をリリース。他2022〜2026年にかけて複数の参加作あり。
■ 演奏予定・音源情報:https://linktr.ee/e23227
串尾一輝
1992年うまれ。広島出身。明治大学文学部文学科演劇学専攻を卒業。在学中にこまばアゴラ演劇学校・無隣館に入所。その後劇団「青年団」に入団。小劇場を中心に幅広いジャンルの舞台作品に出演。青年団の同期の演出家である蜂巣ももの主宰する「グループ・野原」にも所属し活動している。趣味は将棋とプログラミング。堀北真希の熱心なファン。
楠瀬亮
高知県の田舎で生まれ育つ。
大学でサックスを学んでいたが興味の範疇がそこに留まらなかったため多様な音楽、ギターと歌、楽器以外のものなど様々な演奏形態で活動している。
生活、創作、演奏の中でいかにインプロビゼーションをするか心掛けて日々精進。
坂田律子
DJと演奏、なんとなくトロピカルな世界をめざして、速いバイクに乗っているつもり。DJ→mix CD⇨バイクエキゾースト「rev」、カリブベース「mi Dembow」、台湾ムード「台北の夜3」、世界の空間「velamix」。幡ヶ谷forestlimitでのディープリスニングパーティ”ideala”レギュラー。演奏⇨pagtasでvo.g、fuelphonicでバイクエキゾースト、ほか
鈴木健太
グラフィックデザイナー。ほか、音楽と演劇の制作・発表。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。美学校実作講座『演劇 似て非なるもの』第2期修了。バンド「山二つ」で主にギター、ボーカル。荒悠平作品では過去に『また会おうね』『わっしょいを待ちながら』に出演。
PA/録音
増田義基(音響作家)
1996年生。栃木県出身。東京藝術大学音楽環境創造科卒。これまでに山田栄二・西岡龍彦・森威功らに師事。
録音・演奏・作曲・空間音響設計・プログラミング・音響PAなどの音に関する様々な技術を駆使し、演劇や身体表現・アニメーション・映画・インスタレーション・広告・音声ガイドやゲーム制作など、様々な領域での作品制作に携わっている。
主な作品に、コンクリートダム堤防内での演奏を記録したかさねぎリストバンド「絶滅種の側から」、卓球型演奏装置「とてもとても大きな音が鳴らせるピンポン」、音楽アルバム「ビオトープ探して」など。https://yoshikimasuda.com
宣伝美術
黒木麻衣(ヴィジュアルデザイナー)
1992年鹿児島生まれ。女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻卒業。絵やイラストレーションを軸に作品を発表するとともに、デザインの知見を活かしたイラストレーションを中心とするクライアントワークも手がける。また、パフォーミングアーツ・コレクティヴ「バストリオ」に所属し、上演やワークショップにおける創作プロセスに参加。描く行為を主体とした出演なども行い、多面的な制作活動を通して視覚表現の可能性を探求している。WEB: https://kurokimai.com/ バストリオ: https://www.busstrio.com
ドキュメンテーション
石橋鼓太郎(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科非常勤講師)
1993年生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻博士後期課程修了。博士(学術)。専門はアートマネジメント、音楽研究、文化人類学。非専門家が参加する実験音楽や即興音楽を主な対象として、異なる背景を持つ人々の関わり合いの中で音楽が立ち上がる過程に関心を持ち、研究・企画制作・中間支援・演奏・ファシリテーションなど、さまざまな立場から実践に携わっている。主な論文に、「プロト関係としてのだじゃれ音楽 ──現代日本の市民参加型音楽実践における規範化された「つながり」をめぐって」(『文化人類学』87(3): 421-440)、「投壜通信を書き継ぐ ──「現代音楽」における作曲家の愛着をめぐって」(『白山人類学』27: 13-40)など。現在、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科非常勤講師、アーツカウンシル東京芸術文化調査員(プログラムオフィサー/音楽分野)。
主催:東京藝術大学未来創造継承センター
共催:東京藝術大学附属図書館
お問い合わせはこちら:future@ml.geidai.ac.jp(担当:幅谷)