未来創造継承センターでは、2024年度に以下の授業を開講いたします。
創造と継承とアーカイヴ(シラバス)
今年度は「複層・輻輳」をテーマに、生命科学・ミュージアム・音楽・都市・身体・建築・街・美術史・伝統芸能など多様な分野の専門家を毎回ゲストに招いて、領域横断的な授業を展開します。
複層:積み重なって層の厚みをまして行くこと、輻輳:様々なものが一箇所に集中してしまい混乱や障害をきたす状態。音読すると同じで、集まってくることは同じだけれど、そこに発現する状況は非常に異なる。アートの視点からこの異なる「フクソウ」を混合し解きほぐし、新たな創造へとつながる思考を探る、こんなことを大きなイメージとして持って、一年間、様々なゲストをお招きします。
担当教員がゲストと鼎談形式で芸術の創造・継承・アーカイヴをキーワードに話題を読み解き、さらに受講生を含めてディスカッションを行います。ディスカッションでは、学生各々の専門領域である創作や演奏、研究やプロデュースの視点をベースに、積極的な参加を求めます。また、受講生によるプレゼンテーションの機会を設けていきます。
クリエイティヴ・アーカイヴ概説(シラバス)
現代のアーティストは創作活動だけでなく、自身の作品や活動を意識的にアーカイヴすることが必要となっています。本授業は、専門的な資料アーカイヴだけでなく、「アーティストのためのアーカイヴ」を概説する、年間15回のオンライン講義です。各回、ゲストを招いて、美術・音楽・映像の創作やプロデュースと共に、身体表現や評論など、多様な表現活動とリサーチのアーカイヴをどのように構築、活用していくかを学びながら、各々の新たな創造へとつなげていきます。
アート・リサーチ演習(シラバス)
本授業は、近年増加している「調査を用いたアート(Research-Based Art)」と「アートを用いた調査(Art-Based Research)」の交錯点を、外部のゲスト講師によるさまざまな取り組みの実例を学ぶとともに、受講者自身も特定のテーマに沿ってその実践の実習を行います。特に社会学、文化人類学、文化研究、メディア研究、アーカイヴ研究などの理論と調査をベースにしながら、都市やエコロジー、福祉や教育、テクノロジーや医療などのテーマに視聴覚、映像メディア、展示を用いた調査やその成果の発表について学習します。
「クリエイティヴ・アーカイヴ概説」、「アート・リサーチ演習」については、YAU(有楽町:https://arturbanism.jp/)と連携し、社会人も受講可能な授業となっています。社会人のお申し込みはこちら(https://yurakucho-geidai-campus.jp/)。